生活習慣病ワンポイントレッスン

生活習慣病って何?
高血圧症
高脂血症
糖尿病
ライフスタイルのチェック
食事療法を実行しましょう

生活習慣病って何?

かたよった食生活
運動不足
肥満
ストレス

など、生活習慣の乱れがきっかけとなる病気のことです。

生活習慣病は、自覚症状がハッキリしないことから『物言わぬ病気』と呼ばれます。そのままにしておくと、知らない間に病気が進んで怖い合併症を引き起こす原因となってしまいます。これが『物言わぬ病気』の恐ろしいところなのです。

怖い合併症を防げるかどうかは、“高血圧症”、“高脂血症”、“糖尿病”、などをいかに正しく知るかにかかっています。
このような病気を知る唯一の道しるべは、血圧や血清脂質、血糖などの検査値です。

自覚症状がなくても日頃から自分の血圧や血清脂質など自分の体を知り、ライフスタイルを点検するクセをつけることが大切です。
つまり、自分を知り、敵(病気)を知ることです!

高血圧症、高脂血症、糖尿病は、それぞれお互いに関連してより重い病気をおこす要因となります。
高血圧症の人が高脂血症になると動脈硬化の危険性がさらに増加します。
糖尿病の人が高血圧症になると、つらい糖尿病合併症を引き起こしやすくなります。ですから、自分は大丈夫、と、勝手に判断せず、常にライフスタイル全般に注意をはらうことが大切です。


高血圧症

長い間、血圧の高い状態が続き、脳や心臓、血管などの臓器がだんだんといたんでいく全身性の病気です。

収縮期血圧が140mmHgおよび/または拡張期血圧が90mmHgを高血圧症とします。

糖尿病がある場合には、正常高値血圧(収縮期血圧130〜139mmHg・拡張期血圧85〜89mmHg)で治療を始めましょう。

POINT

POINT 目標血圧:140/90mmHg未満
糖尿病がある場合130/85mmHg未満
収縮期血圧 心臓が縮んで血液を送り出し、体の血管の圧力が高くなった時の血圧
拡張期血圧 心臓が拡がって血液を心臓の中に取り込み、体の血管の圧力が低くなった時の血圧


高脂血症

高脂血症とは、「血液中の脂質の濃度が高くなる病気」です。
血液中の脂質の主なものは、コレステロールとトリグリセライド(中性脂肪)です。
『善玉コレステロール』『悪玉コレステロール』と呼ばれる2つの成分に分けることができます。

脂質の種類と適正値

POINT

種類 適正値 説明
総コレステロール 200mg/dl未満 悪玉コレステロール+善玉コレステロール+その他(若干)
トリグリセライド
(中性脂肪)
150mg/dl未満 食事の影響を受け易く、食後は高くなります。
HDLコレステロール 40mg/dl以上 善玉コレステロールとよばれます。余分なコレステロールを取り去る役目があります。
LDLコレステロール 140mg/dl未満 悪玉コレステロールとよばれます。肝臓から体の組織などにコレステロールを運ぶ役目があります。


コレステロールの適正値
高脂血症の治療の目標値は、高血圧症、糖尿病などの合併、および狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患の既往歴の有無によって異なります。
すなわち、何らかの危険因子を持っている人では、持たない人よりも総コレステロール値の目標値をより厳しくした治療が必要となります。

治療目標値

POINT

総コレステロール LDLコレステロール
冠動脈疾患のある場合*1 180mg/dl未満 100mg/dl未満
冠動脈疾患がなく、他の危険因子*2のある場合 200mg/dl未満 120mg/dl未満
冠動脈疾患も、他の危険因子もない場合 220mg/d未満l 140mg/dl未満

*1心筋梗塞、狭心症など
*2高血圧、耐糖能異常、加齢(男性45才以上、女性閉経後)


糖尿病

血糖値(血液中のブドウ糖濃度)の高い状態が続く病気です。
血糖値が高くなりますが、痛みなどがあるわけでもなく、典型的な症状といっても、「のどが渇きやすい」とか、「尿が多い」など、自覚症状に乏しいものばかりです。

1.自覚症状がないのになぜ治療?
糖尿病を治療しなければならないのは、高血糖状態が長く続くと「神経障害」「網膜症」「腎症」などの合併症や、心臓などの病気になりやすいからです。

2.なぜ゜血糖値が高くなるの?
食事をしたりジュースを飲んだりすると、血液中に糖分が吸収されて血糖値が上がってきます。通常は、インスリンというホルモンが出て血糖値を正常化しますが、インスリンが出にくかったり、インスリンが働きにくかったりする人が食べ過ぎたり飲みすぎたり、また、運動不足だったりすると
血糖値が高くなってしまいます。

3.血糖値がいくつだと糖尿病?
空腹時に血糖を測って126mg/dl以上か、食後に測った血糖値や75gのブドウ糖を飲んだあと血糖値を測検査(75gブドウ糖経口負荷試験)で2時間値が200mg/dl以上だと糖尿病型と呼ばれ、いずれかが2
回確認されると糖尿病と診断されます。1回だけでも、症状や網膜症があったり、HbAlc(過去1〜2ヶ月の血糖の平均値)が6.5%以上であれば糖尿病と診断されます。

空腹時血糖値が110mg/dl未満で、75gブドウ糖経口負荷試験の2時間値が140mg/dl未満であれば正常型です。
また、そのどちらにも入らない時は境界型と呼ばれます。

POINT

空腹時の血糖値 75gブドウ糖経口負荷試験の2時間後
糖尿病型 126mg/dl以上 200mg/dl以上
正常型 110mg/dl未満 140mg/dl未満


ライフスタイルのチェック

生活習慣病は、その名のとおり乱れた生活習慣が引き起こす病気ですから、ライフスタイルをチェックすることが基本です。

1.リラックスした毎日を過ごしましょう。
ストレスは万病のもとです。
2.ゆっくり眠って生活のリズムを整えましょう。
体だけではなく心の疲労回復にも十分な睡眠は必要です。
3.体重の変化に気をつけましょう。
肥満は高血圧症、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病の大きな原因のひとつです。
身長u×22が標準体重の目安です。
4.タバコはできるだけやめましょう。
喫煙は発ガンの危険性も増大させます。
5.アルコールはほどほどに
1日ビールなら中ビン1本位、日本酒なら1合までにしましょう。
6.適度な運動をしましょう。
毎日の軽い運動は、気分をリラックスさせ、血圧や血糖値や血中脂質濃度を下げる効果もあります。
歩ける所へは歩き、積極的に階段を使いましょう。
7.バランスのよい食生活を
飲みすぎ食べすぎは生活習慣病の大敵です。
8.お風呂はぬるめのお湯(40℃以下)にゆっくり入りましょう。
また、脱衣所も暖かくしておきましょう。
9.寒い季節は体の保温に注意しましょう。
10.トイレは暖かくして、
力まず自然な排便を心掛けましょう。

食事療法を実行しましょう

『食べすぎ』に注意し、その上でバランスのとれた食事を心掛けることが必要です。

味が濃く塩分の多い料理
脂っこいもの
野菜の少ないバランスの悪い食事

は避けましょう。
とくに外食の機会の多い人は注意が必要です。高血圧症では減塩、高脂血症ではカロリーや脂肪の制限、糖尿病では栄養のバランスが食事療法のポイントです。

POINT

高血圧症 減塩
高脂血症 カロリー制限、脂肪摂取の制限
糖尿病 カロリー制限、脂肪摂取の制限

いずれも肥満があれば、まず減量


1.減塩を心がけましょう。
塩分は1日10g以下、高血圧症の人は7g前後を目標にします。
ダシを濃くしたり香辛料や酢やレモンなどで味にアクセントをつけ塩分を減らしましょう。
2.摂取カロリーは控えめに!
必要以上のカロリーは動脈硬化や肥満の原因になります。
特に、高脂血症、糖尿病の人は、脂肪を減らしてカロリーを制限する必要があります。
3.動物性脂肪を取り過ぎないように。
動物性脂肪やタマゴ(鶏卵、イクラ、タラコ等)を取り過ぎると、動脈硬化が促進されます。植物油や魚類には動脈硬化の予防に効果のある成分が多く含まれているので、バターよりもマーガリン、肉よりも魚というように意識的に動物性脂肪を減らしましょう。
4.ビタミン、ミネラルや植物繊維をたくさん摂取しましょう。
ホウレンソウなどの緑黄色野菜やくだもの、キノコ類、海藻にはビタミンやミネラルが豊富に含まれています。

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参考リンク